最古の日本刀

奈良にある春日大社が所蔵している刀が最古の日本刀ではないかということです。これは12世紀つまり平安時代の後期に作られたもので、「古伯耆(こほうき)」呼ばれる最古の日本刀だということがわかりました。古伯耆とは平安時代の中ごろから末期にかけて作られた、伯耆国で作られた刀剣であるという春日大社に奉納されたようです。

この最古の日本刀は1939年に春日大社の宝庫天井裏から発見された12振りのうちの1振りだそうです。当時は刀身が錆びていてよくわからなかったのですが、2016年から第60次式年造替(しきねんぞうたい)を記念して、磨かれたことで詳細が判明しました。名前はなく刃の長さは82.4セントで、鞘等の外装は南北朝から室町時代に作られた黒漆山金作太刀拵(くろうるしやまがねづくりたちこしらえ)とされています。大社では刃文の特徴等から古伯耆の中でも最古とみられる刀工である「安綱」の作かもしれないということです。

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