日本では、歴史上多くの戦いが繰り広げられてきましたが、その中で、様々な道具が使われてきました。武器や防具はもちろんのこと、旗と指物というものもよく使われました。では、それはどのような役割を持っていたのでしょうか。
旗や指物とは、戦国時代以降の戦場において、武士が自分がここにいること、それからどの集団に所属しているかを示すためのものです。旗は合戦に使われるまでは、儀式などでのみ使われる、非常に平和的な使い方をされていたのですが、時が流れて、合戦においてよく使われるようになったということです。
使われ始めて最初のほうは、旗の上部のみ固定するという方式を取られていましたが、絡まってしまうため、段々と上部と横部を固定するようになりました。それから、武士個人が背中に背負った筒に差すようになりました。これが旗指物です。
このような歴史を知り、ぜひ旗と指物を楽しみましょう。