旗と指物とは

日本では、歴史上多くの戦いが繰り広げられてきましたが、その中で、様々な道具が使われてきました。武器や防具はもちろんのこと、旗と指物というものもよく使われました。では、それはどのような役割を持っていたのでしょうか。
旗や指物とは、戦国時代以降の戦場において、武士が自分がここにいること、それからどの集団に所属しているかを示すためのものです。旗は合戦に使われるまでは、儀式などでのみ使われる、非常に平和的な使い方をされていたのですが、時が流れて、合戦においてよく使われるようになったということです。
使われ始めて最初のほうは、旗の上部のみ固定するという方式を取られていましたが、絡まってしまうため、段々と上部と横部を固定するようになりました。それから、武士個人が背中に背負った筒に差すようになりました。これが旗指物です。
このような歴史を知り、ぜひ旗と指物を楽しみましょう。

You might be interested in …

東郷平八郎と戦いを共にした刀

投稿

日露戦争での日本の勝利を確実なものにしたことで知られる東郷平八郎は、戦争中も吉房という日本刀を腰から提げていま […]

Read More

小烏丸と平家

投稿

現代にてもなお、その名を知られる名刀たちには、神話的な数々のエピソードが残されていることが多いようです。「小鳥 […]

Read More

香取神道流と鹿島新当流

投稿

神道流系は、下総の人、飯篠家直(号は長威斉、1387~1488)が創成した「天真正伝香取神道流」が母体となり生 […]

Read More